理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原著
高齢入院患者におけるサルコペニアの実態調査と栄養,ADL能力および認知機能との関連
平井 達也吉田 大輔島田 裕之
著者情報
ジャーナル フリー

2017 年 32 巻 2 号 p. 177-181

詳細
抄録
〔目的〕本研究の目的は,高齢入院患者におけるサルコペニアの実態調査,サルコペニアと栄養,ADL能力および認知機能との関連を検討することである.〔対象と方法〕高齢入院患者60名(82.8 ± 7.5歳)を対象とし,SMI値からサルコペニア有症群と非有症群を分類した.調査項目は疾患名,入院病棟,入院期間,入院時血液生化学的検査,入院時ならびに調査時(2013年12月)FIM,MMSEとした.〔結果〕サルコペニア有症率の男女差はなく,病棟型別,疾患別の比較では有意差があった.ロジスティック回帰分析では入院時FIMが有意な変数であった.〔結語〕歩行が自立していない高齢入院患者のサルコペニアは入院時のADL能力と関連することが示唆される.
著者関連情報
© 2017 by the Society of Physical Therapy Science
前の記事 次の記事
feedback
Top