理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原著
ドローイン歩行の身体反応
屋嘉比 章紘久保 晃
著者情報
キーワード: ドローイン, 代謝, 呼吸商
ジャーナル フリー

2017 年 32 巻 2 号 p. 307-311

詳細
抄録
〔目的〕ドローイン歩行(D歩行)前後での腹横筋(tr)筋厚の変化により,この歩行時の身体反応を明らかにすること.〔対象と方法〕課題1,2で各々成人男性10名,20名.課題1では超音波により得られるtr筋厚をD歩行前後で比較した.課題2では,時速4 kmでのトレッドミル上で通常歩行(N歩行),D歩行,エクササイズウォーキング(E歩行)の間で酸素摂取量を比較した.〔結果〕tr筋厚はD前後で有意差は認められなかった.酸素摂取量は,すべての条件下で有意差が認められた.〔結語〕D歩行前後でtrの筋厚に有意差がなく,D歩行中も腹横筋の収縮は持続されていたと推察できる.また,D歩行はN歩行と比較すると代謝活性に優れていることが示唆される.
著者関連情報
© 2017 by the Society of Physical Therapy Science
前の記事 次の記事
feedback
Top