理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原著
健常者における円背姿勢が体組成成分に及ぼす影響
中尾 優人麻山 智信小山 大貴桜井 浩登佐々木 拓良杉田 裕汰廣瀬 健太前田 聖也石坂 正大貞清 香織久保 晃
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2017 年 32 巻 3 号 p. 439-442

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抄録

〔目的〕健常者における円背姿勢が体組成成分の計測値に及ぼす影響を明らかにする.〔対象と方法〕50名の健常男性で,通常計測(通常条件),円背指数19.4 ± 2.0の擬似円背装置を用いた円背姿勢かつ通常身長値での計測(円背条件),円背姿勢の身長値かつ円背姿勢での計測(円背・身長補正条件)の3条件で体組成成分を計測した.〔結果〕通常条件と円背条件では,全ての計測値において有意差はみられなかった.円背・身長補正条件は,他条件と比較し,体脂肪量が有意に高値,除脂肪量,四肢骨格筋量,骨格筋指数が有意に低値を示した.〔結語〕円背による身長低下は体組成成分の計測値を変化させ,高度な変形の場合は身長の推定式が推奨される.

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© 2017 by the Society of Physical Therapy Science
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