2017 年 32 巻 4 号 p. 477-481
〔目的〕回復期リハビリテーション(以下,リハ)病棟入院患者における歩行自立判定のためのBalance Evaluation Systems Test(以下,BESTest),Mini-BESTest,Brief-BESTestの精度の検討を行うこと.〔対象と方法〕入院患者69名を対象に歩行自立判定のための各BESTestのカットオフ値を算出した.〔結果〕BESTest 72%(AUC 0.90,感度87.9%,特異度88.9%),Mini-BESTest 18/28点(AUC 0.84,感度85.7%,特異度78.1%),Brief-BESTest 14/24点(AUC 0.85,感度85.7%,特異度78.1%)であった.〔結語〕各BESTestはいずれも歩行自立判定における精度が高かった.