理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
紹介
DMAT(災害派遣医療チーム)における理学療法士の支援活動の可能性
岡村 正嗣森 一樹志水 泰夫内田 真樹吉本 和徳相良 亜木子里 輝幸中村 健
著者情報
ジャーナル フリー

2017 年 32 巻 5 号 p. 745-748

詳細
抄録

〔はじめに〕理学療法士が京都府DMAT(災害派遣医療チーム)に業務調整員の役割で参加した.DMATにおける理学療法士の支援活動の可能性について報告する.〔経過〕2015年に理学療法士が京都府DMAT養成研修会に参加し,隊員として登録された.同年,当院において大規模災害対応訓練を実施した.研修や訓練では,傷病者の情報を業務調整員がDMAT・災害対策本部・消防に伝達し,治療や医療搬送等が行われる場面を多く経験した.医学的知識を有した理学療法士が業務調整員を行うことにより,多職種間でのさらなる深い連携が可能であった.〔考察〕理学療法士は,重症患者の診療に関わる機会を有し,災害時に速やかに適切な対応を実施する能力があり,DMATに参画することが可能であると考えられた.

著者関連情報
© 2017 by the Society of Physical Therapy Science
前の記事
feedback
Top