抄録
〔目的〕断眠が日中の活動量にどのような影響を及ぼすかについて検討した.〔対象と方法〕Sprague-Dawleyラット6匹(雄,8週齢)を用いた.ラットはランニングホイールを制限なく使用でき,室温・湿度や明暗期が適切に調整された環境で2週間飼育した.その後,明期(休息期)開始から6時間の断眠負荷を与え,その前後の自発的輪回し運動(ランニングホイール運動)について比較した.〔結果〕断眠により,活動期の活動イベント回数,平均活動持続時間,総活動量は,負荷前と負荷当日の値と比較して有意な低下を認めた.また,平均休息持続時間は有意に増加した.さらに,総活動量の低下傾向と活動の分断化が数日にわたって認められた.〔結語〕急性の断眠負荷は日中の活動量に明らかな影響を及ぼすことが示唆された.