抄録
〔目的〕円皮鍼およびプラセボ円皮鍼による耳の神門穴への施術が,夏季強化合宿期間における大学ラグビー選手の心理的コンディションに及ぼす影響を検討した.〔対象と方法〕A大学ラグビー部に所属する男子選手を円皮鍼群33名,プラセボ群38名,コントロール群32名に分け,各群における合宿1日目と3日目の日本語版POMS短縮版の下位尺度得点の変化を検証した.〔結果〕T-A得点とF得点における調査時期の主効果は認められたが,介入方法による主効果ならびに交互作用は認められなかった.また,その他の得点においても有意な主効果と交互作用は認められなかった.〔結語〕円皮鍼およびプラセボ円皮鍼による神門穴への施術は,心理的コンディショニングに影響を及ぼさないことが示唆された.