抄録
〔目的〕歩行時の後足部および前足部の回内外と下肢運動の関係を明らかにすることとした.〔対象と方法〕対象は健常若年者16名とした.三次元動作解析システムと床反力計を用いて歩行を計測し,Oxford foot modelにより捉えた後,前足部の回内外と下肢運動の関係を分析した.〔結果〕Loading Responseに後足部が回内するほど膝関節内的伸展モーメントや足関節内的背屈および回外モーメントが大きく,また立脚期後半に前足部が回内するほど,膝関節内反角度および内的外反モーメントが大きかった.〔結語〕Loading Responseの後足部回内は膝と足の骨性の支持を緩めて衝撃吸収に寄与し,立脚期後半の前足部回内は膝を外方化することが示唆された.