抄録
〔目的〕頸椎関節モビライゼーション手技の介入が,頭頸部屈曲運動時の胸鎖乳突筋の筋活動および胸鎖乳突筋と頸長筋の筋厚に影響を与えるかを,表面筋電図と超音波診断装置にて検討することを目的とした.〔対象と方法〕健常男性42名(平均年齢26.5歳)を無作為に,頸椎離開モビライゼーション,頸椎屈曲モビライゼーション,頸椎離開+屈曲モビライゼーション併用,安静座位の4群に分けて介入した.〔結果〕頸椎離開+屈曲モビライゼーション併用の介入後に,胸鎖乳突筋筋活動および筋厚変化率が低下し,頸長筋筋厚変化率が増加した.〔結語〕頸椎分節での離開と屈曲方向への徒手理学療法の介入は,頭頸部屈曲運動時の頸部屈曲筋群の筋活動や筋厚に影響を与えることが示された.