2018 年 33 巻 2 号 p. 285-288
〔目的〕非結核性抗酸菌(以下,NTM)症患者の身体活動量を測定し,慢性閉塞性肺疾患(以下,COPD)患者と比較することで,その特徴を明らかにする.〔対象と方法〕対象は女性NTM症患者13名と男性COPD患者10名とした.1軸加速度計を用いて2週間の身体活動量を測定して平均歩数を算出し,同年代健常者の平均歩数と比較した.〔結果〕NTM症患者の平均歩数は6632 ± 2202歩/日で,9名(69%)の患者が基準値を上回った.一方,COPD患者の平均歩数は3643 ± 1770歩/日で,基準値を上回ったのは1名(10%)であった.〔結語〕NTM症患者では,COPD患者より身体活動量が有意に高い.