2018 年 33 巻 4 号 p. 675-682
〔目的〕ルーブリックを使用した実習指導者の感想を内容分析を用いて検証し,様式改訂の際に必要となる客観的な知見を得ることを目的とする.〔対象と方法〕臨床実習指導者189名を対象に,ルーブリックを使用した感想を問う質問紙への回答を依頼し,自由記述欄に記述された内容を対象として,内容分析を行った.〔結果〕集約した結果より,54の文脈単位と,98の記録単位が抽出され,14のサブ・カテゴリから,さらに4つのカテゴリが形成された.〔結語〕内容分析の結果から,ルーブリックの利点,課題,具体的な要改善箇所,今後の可能性に関する知見を得ることができた.本研究の結果は,今後実用性の高いルーブリックへと改訂を行う際の有益な根拠の一つとなると考えている.