2018 年 33 巻 6 号 p. 891-895
〔目的〕高齢者が退院後の生活空間を予測できているのか調査し,予測と実際の生活空間に関連する要因を明らかにすること.〔対象と方法〕自宅退院に至った高齢者33名を対象とした.退院時に退院2ヵ月の生活空間を予測したLSA,BBS,TUG,FES-I,FIMを調査し,LSAは退院2ヵ月に再調査した.予測と実際のLSAの関係およびLSAに関連する要因を検討した.〔結果〕予測と実際のLSAには有意な強い相関が認められた.TUGは両LSAと関連し, BBSは実際のLSAのみと関連を認めた.〔結語〕高齢者は退院時に退院後の生活空間を概ね予測できていることがわかり, 生活空間の予測と実際には移動能力という類似した要因が関連していることが示唆された.