2019 年 34 巻 2 号 p. 193-197
〔目的〕本研究は,挙上運動面の違いによって肩甲骨後傾の肩甲上腕リズムが異なるかどうかを明らかにすることを目的とした.〔対象と方法〕研究対象は健常男子大学生14名14肩とした.三次元動作解析システムとScapular clusterを用いて,前額面,矢状面および肩甲骨面における肩関節挙上時の肩甲骨後傾の肩甲上腕リズムを分析した.〔結果〕前額面,肩甲骨面および矢状面における肩甲骨後傾の肩甲上腕リズムは,それぞれ1.9 ± 0.4:1,1.8 ± 0.5:1,1.8 ± 0.4:1となった.挙上運動面の違いによって,肩甲骨後傾の肩甲上腕リズムに差はなかった.〔結語〕挙上運動面にかかわらず,肩甲骨後傾においても2:1の肩甲上腕リズムを臨床的指標として使用することが可能である.