理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
34 巻 , 2 号
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原著
  • 馬屋原 学, 金子 純一朗
    2019 年 34 巻 2 号 p. 163-167
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/04/26
    ジャーナル フリー

    〔目的〕握りやすければ運動がしやすいという仮説の下で,異なる断面形状の棒(「T Grip」と円柱棒)を使用し,反復運動課題(合計15回)の運動の質を分析することと,反復運動課題後に官能試験を実施し,断面形状の違いによる運動への影響を分析することを目的とした.〔対象と方法〕健常大学生20名を対象とし,2種類の棒を使用して一定のリズムに合わせた反復運動課題の下,両肩関節のROMを計測し,異なる把持動作時での運動巧緻性を分析した.〔結果〕使用手(利き手と非利き手)と使用棒とに交互作用は認められなかった.〔結語〕異なる断面形状のグリップのどちらを使用しても,把持動作の形状の違いにかかわらず,リズムに合わせて追跡課題を実践する場合でも,把持動作の感覚情報は運動巧緻性においては影響しないと考えられた.

  • 松村 佑介, 髻谷 満, 角田 健, 山根 主信, 髙尾 聡, 大野 一樹, 大松 峻也, 川原 一馬, 森 広輔, 黒山 祐貴, 豊田 裕 ...
    2019 年 34 巻 2 号 p. 169-172
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/04/26
    ジャーナル フリー

    〔目的〕肺年齢測定会がCOPD認知度へ与える影響を明らかにすること.〔対象と方法〕平成29年に開催された東京都主催のイベントに参加した930名を対象に,肺年齢測定とアンケート調査を実施.喫煙率の高かった男性参加者の基本属性,肺年齢および肺年齢差(肺年齢−実年齢),主症状,肺年齢測定実施経験,喫煙習慣の有無を比較・検討し,肺年齢測定実施前後でのCOPD認知の変化を調査した.〔結果〕肺年齢測定会の参加者は,96%がCOPDについて知ることができた.肺年齢が実年齢より16歳以上高い者は,16歳以下の者より現喫煙群が多く,息切れも強く,COPD認知度も高かった.〔結語〕一般市民のCOPD認知度向上に肺年齢測定会は有効であり,肺年齢測定を増やすことが重要である.

  • 與座 嘉康, 澤部 裕貴, 佐藤 大輔, 河口 航平
    2019 年 34 巻 2 号 p. 173-176
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/04/26
    ジャーナル フリー

    〔目的〕Incremental Shuttle Walking Test(ISWT)の予測式による運動処方と実際の運動負荷量は同等かを検証した.〔対象と方法〕若年健常人28名を対象にISWTを実施し,ISWTの酸素摂取量(VO2)予測式を用いて70%VO2を算出した.求めた70%VO2の運動強度にて定常運動負荷試験をISWTコース,円形コース,トッレドミルを用いて実施した.〔結果〕定常運動負荷試験におけるVO2は,ISWT時の最高酸素摂取量を100%とした場合,ISWTコースが約80%,円形コースとトレッドミルは約70%の運動負荷量となった.〔結語〕ISWTの歩行距離から予測式を用いて70%の運動強度にて運動処方を行う場合,急な折り返しがないコースでの実施が好ましいことが示唆された.

  • 平尾 利行, 竹井 仁, 市川 貴之, 妹尾 賢和
    2019 年 34 巻 2 号 p. 177-186
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/04/26
    ジャーナル フリー

    〔目的〕前・初期股関節症に対し理学療法を施行した際の疼痛抑制因子を明らかにし,治療戦略構築の一根拠を得ること.〔対象と方法〕初回来院時の股関節痛がNRS4以上の前・初期股関節症患者39名を対象とした.2ヵ月時股関節痛がNRS2以下になるための因子にについて多重ロジスティック回帰分析を用いて検討した.〔結果〕2ヵ月時股関節の疼痛抑制因子として最小関節裂隙幅(オッズ比0.1),初回外転可動域(オッズ比1.5),2ヵ月時主観的stiffness(オッズ比3.0)およびホームエクササイズ実施点数(オッズ比0.3)が選出された.〔結語〕本研究結果は,前・初期股関節症の疼痛抑制に対する治療戦略を練る際の一つの根拠となると考える.

  • 山中 悠紀, 浦辺 幸夫, 大隈 亮, 笹代 純平, 藤井 絵里
    2019 年 34 巻 2 号 p. 187-191
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/04/26
    ジャーナル フリー

    〔目的〕片脚スクワット開始時の足圧中心(COP)制御を明らかにすること.〔対象と方法〕健常若年男性9名を対象として片脚スクワット動作開始時のCOP制御パターンをCOP前後成分の挙動によって捉え,足底面内のCOP位置,支持脚膝・足関節角度,前脛骨筋・腓腹筋活動との関連性を分析した.〔結果〕5名では動作開始直後からCOPの前方移動がみられたが,4名ではCOPがいったん後方へ移動した後に前方移動していた.2群間で動作開始前のCOP位置に有意差がみられ,前方移動群で動作開始直後の有意な腓腹筋活動減少が認められた.〔結語〕片脚スクワット開始時のCOP挙動が動作開始前のCOP位置に影響を受ける可能性がある.

  • 野村 勇輝, 戸田 創, 片寄 正樹
    2019 年 34 巻 2 号 p. 193-197
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/04/26
    ジャーナル フリー

    〔目的〕本研究は,挙上運動面の違いによって肩甲骨後傾の肩甲上腕リズムが異なるかどうかを明らかにすることを目的とした.〔対象と方法〕研究対象は健常男子大学生14名14肩とした.三次元動作解析システムとScapular clusterを用いて,前額面,矢状面および肩甲骨面における肩関節挙上時の肩甲骨後傾の肩甲上腕リズムを分析した.〔結果〕前額面,肩甲骨面および矢状面における肩甲骨後傾の肩甲上腕リズムは,それぞれ1.9 ± 0.4:1,1.8 ± 0.5:1,1.8 ± 0.4:1となった.挙上運動面の違いによって,肩甲骨後傾の肩甲上腕リズムに差はなかった.〔結語〕挙上運動面にかかわらず,肩甲骨後傾においても2:1の肩甲上腕リズムを臨床的指標として使用することが可能である.

  • 西迫 善希, 永﨑 孝之, 和田 親宗
    2019 年 34 巻 2 号 p. 199-204
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/04/26
    ジャーナル フリー

    〔目的〕筋骨格シミュレータを用いて松葉杖歩行時に脇当てが腋窩から外れやすい原因を明らかにし,脇当てが腋窩から外れにくい方法を提案する.〔対象と方法〕被験者は,整形外科的疾患のない若年成人男性5名とした.まず,3次元動作解析システムを用いて松葉杖歩行中の動きのデータを計測した.次に,得られたデータをもとに筋骨格シミュレータを用いて松葉杖歩行時の肩関節に関する筋活動を推定し,脇当てが腋窩から外れやすい原因を調べた.〔結果〕全被験者のほとんどの試行で松葉杖立脚中期において三角筋中部線維と棘上筋の活動により肩関節が外転していた.〔結語〕肩甲骨を内転,下方回旋した位置から松葉杖歩行を行うことで,肩関節外転筋の求心性収縮を抑えられ,松葉杖歩行時の肩関節外転を抑制できる可能性が示唆された.

  • 二宮 省悟, 吉村 修, 楠元 正順, 吉田 勇一, 田崎 秀一郎
    2019 年 34 巻 2 号 p. 205-209
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/04/26
    ジャーナル フリー

    〔目的〕臨床実習指導者(指導者)が指導に関して困ったこと(困惑)について客観的に把握することを目的とした.〔対象と方法〕42施設の理学療法士を対象とし,任意に回答要請し,質問紙調査を行った.〔結果〕困惑した内容は,第1位「学生の資質の問題」,第2位「指導に自信がない」,第3位「学生の問題がつかみにくい」であった.また,自由記載より得られた回答はテキストマイニング分析を行った.その結果,上位5番目までの頻出語は,「学生」,「指導」,「レポート」,「わかる」,「実習」であった.さらにレポート指導に関係した特徴的な頻出語との強いつながりや,幾何的図形による単語の関係性を示すことができた.〔結語〕指導者が感じた困惑の把握は,理学療法教育の質の向上に必要であることが示唆された.

  • 中越 竜馬, 武政 誠一
    2019 年 34 巻 2 号 p. 211-215
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/04/26
    ジャーナル フリー

    〔目的〕整形外科に通院している地域在住女性高齢者の転倒恐怖感と手段的ADLおよび健康関連QOLとの関連性を明らかにすることを目的とした.〔対象と方法〕整形外科に通院する地域在住高齢者の女性27名とした.質問紙によりFESとFAI,GDS,SF-36の聞き取り調査と握力の測定を実施した.〔結果〕FESは握力とFAI,GDS,SF-36のPF,GH,VT,MHと有意な相関がみられた.〔結語〕転倒恐怖感と手段的ADL,健康関連QOLとの関連がみられた.転倒恐怖感の軽減には,筋力や歩行などの身体機能の維持増進に加え,主観的健康感や活力,抑うつなどの精神面へのアプローチも必要であると考えられる.

  • 星野 太一, 土屋 謙仕, 岡元 翔吾, 皆川 幸光, 木村 典子, 畑山 和久, 寺内 正紀
    2019 年 34 巻 2 号 p. 217-221
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/04/26
    ジャーナル フリー

    〔目的〕人工膝関節全置換術や人工膝関節単顆置換術後6ヵ月時の日本版膝関節症機能評価尺度と術前時身体機能の関係性を明らかにすることとした.〔対象と方法〕対象は,片側のTKAまたはUKAを施行され,JKOMによる評価が可能であった患者67例67膝とした.方法は,患者背景因子,術前時身体機能および術前時歩行・バランス能力と術後6ヵ月時JKOMとの関係性をステップワイズ法による重回帰分析にて検討した.〔結果〕術後6ヵ月時JKOMには術前時のTUG,術側膝関節安静時疼痛,非術側膝関節伸展筋力に有意差があった.〔結語〕TKAまたはUKA術後6ヵ月時のQOLを予測する因子として,術前時のTUGが最も有用であることが示唆された.

  • 沢谷 洋平, 石坂 正大, 久保 晃, 原 毅, 貞清 香織, 屋嘉比 章紘, 佐藤 珠江, 柴 隆広, 小野田 公, 丸山 仁司
    2019 年 34 巻 2 号 p. 223-226
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/04/26
    ジャーナル フリー

    〔目的〕通所リハビリテーションを利用している要支援・要介護高齢者の舌圧と呼吸機能の関係を明らかにすること.〔対象と方法〕当施設を利用している127名(男性66名,女性61名)を対象とし,舌圧と呼吸機能(努力性肺活量,一秒量,一秒率,最大呼気流量,最大吸気口腔内圧,最大呼気口腔内圧)の関係を検討した.〔結果〕対象者全体では,舌圧と全ての呼吸機能で有意な相関を認めた.性別ごとでは,男性は最大吸気口腔内圧,最大呼気口腔内圧と,女性は一秒量,最大呼気流量,最大呼気口腔内圧と有意な相関を認め,かつ中等度の相関係数を示した.〔結語〕多岐にわたる疾患を対象者は有していたが,舌圧と呼吸機能は相互に影響している可能性が示唆された.また,男性は舌圧と呼吸筋力,女性は舌圧と呼気機能との関係が特徴として示唆された.

  • 立石 貴之, 渡部 琢也, 脇田 瑞木, 藍原 由紀, 勝田 若奈, 早乙女 貴子, 小林 庸子, 望月 久, 村田 美穂
    2019 年 34 巻 2 号 p. 227-232
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/04/26
    ジャーナル フリー

    〔目的〕外来のパーキンソン病(PD)患者への個別的理学療法を数組同時に行うことで集団的要素を取り入れたプログラムの実施結果について検討した.〔対象と方法〕外来PD患者26名に,集団的要素を含む60分間のプログラムを週1回,12週間実施し,実施前後のPD患者の運動機能およびQOLの変化を評価し,本プログラム実施後の運動習慣獲得状況を調査した.〔結果〕10 m歩行の歩数,6分間歩行距離,PDQ-39の2項目に有意な改善を認めた.運動習慣は実施後6ヵ月時点でも維持されていた.〔結語〕今回実施したプログラムはPD患者の身体機能およびQOLの改善,運動習慣の獲得に寄与する可能性がある.

  • 三浦 寛貴, 遠藤 佳章, 鈴木 暁, 安岡 裕輔, 馬場 裕之, 木村 和樹, 堀本 ゆかり
    2019 年 34 巻 2 号 p. 233-238
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/04/26
    ジャーナル フリー

    〔目的〕理学療法士の臨床実習生指導時の意識について,理学療法における臨床能力評価尺度(CEPT)の項目を用いてアンケート調査を行った.〔対象と方法〕対象は臨床実習生を受け入れている関東圏内の病院,施設に所属する理学療法士110名である.インターネットを使用した質問紙表を実施し,44件の回答が得られた.アンケートの各項目に対し,①回答者本人が理学療法業務を行ううえでの意識(本人の意識)と②臨床実習生指導を行ううえでの意識(実習指導時の意識)の回答を求めた.〔結果〕アンケートの総得点では本人の意識と実習指導時の意識について,カテゴリーでは自己教育能力と自己管理能力以外に有意差が認められた.〔結語〕理学療法士は臨床実習生に対して態度面の指導意識を持っているが,技術面では指導意識が低くなることが示唆された.

  • 福本 悠樹, 鈴木 俊明, 岩月 宏泰
    2019 年 34 巻 2 号 p. 239-244
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/04/26
    ジャーナル フリー

    〔目的〕運動イメージを保持している際の通常呼吸の呼気時と吸気時の違いが,脊髄前角細胞の興奮性を変化させるかF波の出現様式から検討した.〔対象と方法〕健常者10名(平均年齢19.5歳)に,安静にて2秒ごとに呼気と吸気を繰り返させ,同時に左母指球上の筋群からF波を記録した.次に50%最大随意収縮のピンチ動作を練習させた後,F波を記録しつつ運動イメージを保持させた.まず,安静と運動イメージ保持中の振幅F/M比とF波の出現頻度を比較した.次に,運動イメージ保持中の振幅F/M比とF波の出現頻度から安静のそれぞれの値を引き,振幅F/M比変化量と出現頻度変化量を正または負の数として算出した.算出した各変化量は呼気時と吸気時で比較した.〔結果〕安静と比較した運動イメージ保持中では振幅F/M比とF波の出現頻度が増加した.しかし,呼気時と吸気時の運動イメージ間で差は認めなかった.〔結語〕呼吸の各相による運動イメージ時の脊髄前角細胞の興奮性変化に影響しないことがわかった.

  • 鈴木 理央, 森下 慎一郎, 市瀬 裕也, 遠藤 岳, 椿 淳裕
    2019 年 34 巻 2 号 p. 245-248
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/04/26
    ジャーナル フリー

    〔目的〕本研究の目的は,自転車エルゴメーター駆動で運動時に休息を挟まない持続的運動と,休息を挟む間欠的運動の違いが運動中の自律神経活動・循環動態に及ぼす影響を明らかにすることである.〔対象と方法〕対象は健常成人17名とし,事前に計測した最高酸素摂取量の50%強度の中等度運動を30分行う持続的運動と同強度の運動10分と休息5分を3回繰り返す間欠的運動をそれぞれ行った.統計では対応のあるt検定を用いて自律神経活動,循環動態を最大値,最小値で評価した.〔結果〕最大値の運動様式間の比較は間欠的運動で交感神経は高値,心拍数は低値であった.〔結語〕運動中において間欠的運動では心拍数と交感神経に乖離が生じることが示唆された.

  • 與座 嘉康, 池田 絢美, 井手下 なつみ, 豊住 知己
    2019 年 34 巻 2 号 p. 249-252
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/04/26
    ジャーナル フリー

    〔目的〕携帯型呼気ガス分析器(AE-100i)と固定型呼気ガス分析器(AE-310S)間での測定誤差を検討する.〔対象と方法〕健常若年者23名を対象に運動負荷試験を実施し,AE-100iおよびAE-310Sを用いてVO2,VCO2,VEを測定した.〔結果〕AE-100iとAE-310SのIntraclass Correlation Coefficient(ICC)はVO2,VCO2,VEともに0.98であり,Bland-Altman分析ではVCO2のみに固定誤差が認められた.最小重要差はVO2:± 4.2 ml/kg/min,VCO2:–4.9~3.3 ml/kg/min,VE:± 8.2 l/minとなった.〔結語〕AE-100iとAE-310S 間において,非常に高いICCを認め,誤差も臨床上許容できる範囲内であるが,最小重要差も考慮して臨床応用することが重要と思われた.

  • 窪川 徹, 青木 主税, 飯田 修平
    2019 年 34 巻 2 号 p. 253-257
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/04/26
    ジャーナル フリー

    〔目的〕近年リハビリテーション機器として,ロボットが注目されている.短下肢装具の継ぎ手にモーターを付けたような形状の「足首アシスト装置CoCoroe AAD」(AAD)もその一つであるが,研究報告は少なく,基礎データの収集のため,健常者における歩行時の支持性の筋活動を,表面筋電図を用いて調べた.〔対象と方法〕健常男性7名の裸足歩行と左側にAADを装着歩行した時の左右脊柱起立筋,左右大殿筋,左右中殿筋,左腹直筋を測定し,歩行周期に分け,比較検討した.〔結果〕AAD歩行の足底接地期(アンクルロッカー期)において,左大殿筋に有意な増加がみられた.〔結語〕AAD歩行のミッドスタンスにかかるトルクが大殿筋の活動を高めたと推察される.AAD歩行により,支持性向上の可能性が示唆された.

  • 今井 祐子, 久保 晃
    2019 年 34 巻 2 号 p. 259-263
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/04/26
    ジャーナル フリー

    〔目的〕若年女性に対し,体組成と栄養状態の関係を検討した.〔対象と方法〕健常成人女性40名に,体重,BMI,体脂肪率,体脂肪量,全筋肉量,右上肢筋肉量,左上肢筋肉量,体幹筋肉量,右下肢筋肉量,左下肢筋肉量,タンパク質量,ミネラル量,SMI,FFMI,FMIを計測した.計測値および算出値を比較し,相関係数を検討した.〔結果〕全筋肉量と体重,右上肢筋肉量,左上肢筋肉量,体幹筋肉量,右下肢筋肉量,左下肢筋肉量,タンパク質量,ミネラル量,SMI,FFMIに正の強い相関がみられた.〔結語〕全身筋肉量の低下が,タンパク質量の低下,ミネラル量の低下に関係している可能性があること,筋肉量の計測はタンパク質量,ミネラル量の指標になることが示唆された.

症例研究
  • 井上 純爾, 澳 昂佑, 森 拓也, 田中 貴広, 加藤 丈博, 中野 英樹, 松木 明好, 木村 大輔, 川原 勲
    2019 年 34 巻 2 号 p. 265-270
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/04/26
    ジャーナル フリー

    〔目的〕中殿筋の電気力学的遅延(EMD)を改善させる介入が Duchenne徴候に及ぼす効果について検証すること.〔対象〕寛骨臼回転骨切り術後9ヵ月経過した40歳代女性.本症例は患側の股関節外転筋力が徒手筋力検査にて4以上あるにもかかわらず歩行時にDuchenne徴候を呈していた.さらに患側中殿筋のEMDが健側と比較して延長していた.〔介入〕最大等尺性収縮運動を複数回実施させ,介入期間は5日間とした.〔結果〕介入後,患側中殿筋のEMD,立ち上がり速度,中間周波数が改善し,それに伴い歩行時の骨盤傾斜角および体幹傾斜角に改善を認めた.〔結語〕Duchenne徴候を呈する変形性股関節症術後患者に対して,等尺性収縮運動が中殿筋のEMDを改善させ,中殿筋のEMD改善と骨盤傾斜角の減少に関連を認めた.

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