2019 年 34 巻 3 号 p. 293-297
〔目的〕運動誤差を評価するために考案したStep length testを用い,再現性と視覚情報の有無が脳性まひ者の下肢の運動へ与える影響について検討した.〔対象と方法〕脳性まひ者11名(男8名,女3名,年齢44.2 ± 12.2歳)と健常者19名(男10名,女9名年齢20.5 ± 1.0歳)とした.実際距離,1.2倍距離,0.8倍距離を視覚ありと視覚なしに分け,誤差を測定した.再現性は級内相関係数,標準誤差,最小化検変化量を算出した.〔結果〕再現性は,両群共に級内相関係数が0.7以上の高い数値であった.運動誤差は脳性まひ者が健常者と比較して有意な差が認められた.〔結語〕脳性まひ者は,健常者と比べ下肢の振り出し動作におけるボディーイメージに障害を有することが明らかとなった.