2019 年 34 巻 3 号 p. 325-330
〔目的〕基本動作に介助を要する急性期脳卒中患者における肺炎合併の予測因子を検討した.〔対象と方法〕対象は急性期脳卒中患者111名(肺炎合併群17名,非合併群94名)とした.入院時のデータから肺炎合併の予測因子を多重ロジスティック回帰分析によって抽出し,ROC曲線を用いてカットオフ値を算出した.〔結果〕肺炎合併率は15.3%であり,予測因子として入院時NIHSS,整形疾患,認知症が抽出された.また,入院時NIHSSにおける肺炎合併のカットオフ値は,12.5点であった.〔結語〕急性期脳卒中患者の肺炎合併には,脳卒中重症度だけでなく,整形疾患や認知症などの併存疾患も重要な予測因子であることが示唆された.