2019 年 34 巻 4 号 p. 449-454
〔目的〕座位側方リーチ課題における座圧中心移動距離に関係する因子を明らかにすること.〔対象と方法〕対象は健常成人17名とし右手での座位側方右側リーチ課題を行った.三次元動作解析装置と床反力計を用いて座圧中心移動距離とリーチ距離胸郭と骨盤角度および立ち直り反応の大きさを角度に変換した数値を算出しそれらの相関関係を検証した.〔結果〕座圧中心右側方移動距離と右側方リーチ距離,骨盤右側方傾斜角度,胸郭と骨盤右回旋角度に有意な相関関係が認められ,重回帰分析では右側方リーチ距離,骨盤右側方傾斜角度が選択された.〔結語〕座位右側方リーチ課題における座圧中心移動距離に関係する因子は右側方リーチ距離と骨盤右側方傾斜角度であることが示された.