2019 年 34 巻 4 号 p. 455-459
〔目的〕本研究では,身体部位の視覚刺激を用いたメンタルローテーション(心的回転:MR)の有効性を示唆する目的で,繰り返し反復後も,刺激に対するMRを継続するかを検討することである.〔対象と方法〕参加者は若齢健常者22名であり,少数刺激群と多数刺激群(12種類)のいずれかに分類された.参加者は4日間,回転呈示された手刺激の左右(右手か左手か)を素早く判断した.〔結果〕両群ともに,4日目の反応時間は1日目に比べ早くなった.また1日目も4日目も180°を最大とし,回転角度が大きい程遅延した.〔結語〕課題を繰り返し実施しても,MRというイメージ操作を継続する特性があることを示した.この結果は,MR課題が簡便なメンタルプラクティスの実践法として有効である可能性を示唆する.