2019 年 34 巻 6 号 p. 783-788
〔目的〕IDストレッチング(ID)とアクティブIDストレッチング(AID)がジャンプパフォーマンスに与える影響を経時的に検討した.〔対象と方法〕健常男性20名を対象に,ID実施条件とAID実施条件から,ジャンプパフォーマンス(跳躍高)を測定し,条件間およびストレッチング前,直後,5分後,10分後で比較検討した.〔結果〕両条件ともストレッチング前に比べストレッチング直後は有意に跳躍高が低値を示したが,条件間および5分後,10分後の有意差は認めなかった.〔結語〕IDとAIDは,即時効果とし跳躍高を低下させることから,static stretchingの目的の一つとされる筋リラクセーション効果を支持するものと考える.