理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原 著
変形性膝関節症患者の足部形態と転倒との関係
小林 恵理萩野 浩
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ジャーナル オープンアクセス

2020 年 35 巻 1 号 p. 23-28

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抄録

〔目的〕変形性膝関節症(osteoarthritis of the knee:膝OA)患者の足部形態を調査し,転倒発生との関連を検討することである.〔対象と方法〕対象:一次性膝OAに対する手術目的で入院した40歳以上の女性患者30名.方法:手術前日に転倒歴の聴取,自己記入式アンケート調査,足部形態評価,歩行分析,運動機能評価を実施した.〔結果〕手術適応のある膝OA患者において,舟状骨沈降度(navicular dropping test:NDT)が転倒リスク因子として挙げられた.〔結語〕手術適応のある膝OA患者において,足部の機能訓練やテーピング,足底挿板療法などを用いた物理療法など,足部へ介入することは,患者の転倒を予防する可能性があると考える.

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© 2020 by the Society of Physical Therapy Science

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