2020 年 35 巻 2 号 p. 193-198
〔目的〕本研究の目的は,吸入指導の実態を調査し吸入エラーと指導方法との関連を明らかにすることである.〔対象と方法〕吸入療法を行う48名を対象とする横断研究とした.アンケートにて,過去に受けた吸入指導回数,実演指導の有無,吸入指導者の職種,使用している吸入薬,吸入器経験数を調査し,併せて吸入エラーと指導方法との関連を検討した.〔結果〕指導方法は実演指導が54.2%を占めた.実演指導群では,非実演指導群と比較し有意に多職種が関わっており,指導回数も多かった.吸入指導を2回以上受けた群は,1回のみの指導群より有意に吸入エラーが少なかった.指導職種数と吸入エラーの有意な関連は認めなかった.〔結語〕複数回の吸入指導は吸入エラーを減少させるが,多職種による吸入指導の方法はさらなる検討が必要である.