理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原 著
訪問リハビリテーション利用者の大腿四頭筋に対する神経筋電気刺激によるホームエクササイズの試み
─実現可能性調査─
歌川 貴昭湯野 哲司橋本 忠司山口 浩貴増田 恵太喜多野 章夫生野 公貴庄本 康治
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2020 年 35 巻 3 号 p. 347-354

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抄録

〔目的〕訪問リハビリテーション利用者に対して,神経筋電気刺激(NMES)を用いたホームエクササイズが継続的に実施可能であるか,身体への影響も含めて調査することとした.〔対象と方法〕訪問リハビリテーション(訪問リハ)利用者9名に対して,NMESを両側大腿四頭筋に8週間実施した.実施率,膝伸展最大随意収縮(MVC)トルク,大腿前面筋厚,下肢筋肉量,歩行速度について評価した.〔結果〕実施率は85.3 ± 16.4%であった.8週間の介入実施前後で,障害側の膝伸展MVCトルクのみ有意に改善を示した(0.9 ± 0.4から1.1 ± 0.5 Nm/kg,p<0.05).〔結語〕NMESを用いたホームエクササイズは訪問リハ利用者のホームエクササイズとして継続的に実施可能であり,障害側の膝伸展MVCトルクを改善する可能性を示したが,一般化にはさらなる検討が必要である.

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© 2020 by the Society of Physical Therapy Science

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