2020 年 35 巻 3 号 p. 371-379
〔目的〕理学療法学生が感じた臨床実習の困難ならびに学生の望む実習指導を明らかにする.〔対象と方法〕臨床実習を修了した学生16名に対し半構造化面接を行い,内容分析した.〔結果〕記録単位数の多かったカテゴリーは,臨床実習の困難では,【C⑪学生が患者に評価や治療介入を実施するうえでの困難】や【C⑥学生と指導者の質問や助言のやりとりで生じる困難】などの15カテゴリーであり,学生の望む指導では,【D⑧望ましい学生と指導者のやりとり】や【D⑩症例把握のために学生の臨床思考を進める指導】などの17カテゴリーであった.〔結語〕学生が臨床実習で感じた困難が示され,学生の望む実習指導を踏まえた対応策が示唆された.