理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原 著
要支援・軽度要介護高齢者における抑うつとサルコペニアの関係
佐藤 稜沢谷 洋平柴 隆広広瀬 環佐藤 南石坂 正大久保 晃
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2020 年 35 巻 5 号 p. 673-677

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抄録

〔目的〕要支援・軽度要介護高齢者における抑うつとサルコペニアの関係を明らかにすること.〔対象と方法〕通所リハビリテーション利用者,要支援1・要支援2・要介護1の65歳以上の高齢者79名,男性45名,女性34名を対象とした.抑うつの程度におけるサルコペニアの有病率と抑うつの程度における筋力,身体機能,骨格筋量の関係を検討した.〔結果〕男性のみ抑うつの程度とサルコペニアの有病率に有意な関連を認めた.また,男性は抑うつが強くなるに伴い骨格筋量の有意な低下が認められた.女性においては有意差が認められなかった.〔結語〕抑うつとサルコペニア間に,性差が存在し男性要支援・軽度要介護高齢者において抑うつとサルコペニアに関連があることが明らかとなった.

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© 2020 by the Society of Physical Therapy Science

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