2021 年 36 巻 2 号 p. 221-226
〔目的〕片脚立位時の下肢機能軸が垂線と成す角度(mechanical axis inclination angle:MIA)について基準値を計測し,体幹や骨盤運動との関連性を明らかにすることを目的とした.〔対象と方法〕健常青年男女各12名を対象とした.通常の片脚立位と外側楔状足底板を使用した片脚立位を実施し,MIAおよび体幹と下肢の関節角度を測定した.〔結果〕MIAは有意な性差を認め,女性が男性より高値を示した.また,MIAは体幹や骨盤角度との関連性を認めたが,外側楔状足底板の有無による差を認めなかった.〔結語〕MIAには一定の基準が存在し,片脚立位時に膝関節アライメントが外反方向へ変化した場合でもMIAを一定に保つために体幹や骨盤運動による姿勢戦略が生じることが示唆された.