2021 年 36 巻 2 号 p. 279-283
〔目的〕超低出生体重児において,発達段階に着目した介入が運動発達遅滞の予防に有効であったのかを検証することである.〔対象と方法〕症例は,体重755 gで出生した女児であった.発達段階に着目した介入として,修正月齢を考慮し,次の発達段階で獲得すべき動作を経験させる介入を行った.介入頻度は週2回で,介入時間は1回あたり40分間とした.〔結果〕本症例において,座位までの運動発達の過程は正期産児と同程度の推移であった.〔結語〕超低出生体重児に対して発達段階に着目した介入を行った結果,運動発達遅滞の予防に有効であった可能性が示唆された.