理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原 著
デジタル傾斜計を用いた胸椎後弯角に関する評価方法の検者内・検者間信頼性
大村 颯太横山 茂樹
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ジャーナル オープンアクセス

2021 年 36 巻 3 号 p. 325-329

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抄録

〔目的〕本研究の目的は,デジタル傾斜計を用いた胸椎後弯角の評価法に関する検者内・検者間信頼性について調査することとした.〔対象と方法〕検者2名が傾斜計を用い健常男性10名の胸椎後弯角をそれぞれ2回ずつ測定した.測定結果をもとに,級内相関係数および最小可検変化量を求めた.〔結果〕ICC(1,1)は0.91~0.93,ICC(1,2)は0.95~0.96,ICC(2,1)は0.75~0.80,ICC(2,2)は0.91となり,検査者間信頼性における最小可検変化量 は1回のみの測定より2回測定した平均値の方が低値を示した.〔結語〕デジタル傾斜計による胸椎後弯角の測定は,2回以上の測定により臨床で活用できる可能性が示唆された.

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© 2021 by the Society of Physical Therapy Science

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