2021 年 36 巻 3 号 p. 331-335
〔目的〕異なる座位姿勢の保持が腰部多裂筋筋厚・筋硬度に与える影響を検討する.〔対象と方法〕対象者は健常成人男性14名.通常座位,各姿勢,各姿勢保持5分後,通常座位に戻った時点に腰部多裂筋の筋厚と筋硬度を測定した.各姿勢は良姿勢,虚脱,バランスディスク上,バランスボール上,右脚組み,左脚組みの6つの座位とした.4回の測定を6姿勢で実施し,通常座位と各姿勢座位の前後比較と姿勢間の変化率多重比較をした.〔結果〕前後比較では,通常座位の虚脱,右脚組み,左脚組み,各姿勢座位の良姿勢で筋厚の有意な低下がみられた.姿勢間変化率多重比較では,通常座位の筋厚で虚脱と比較してバランスボール上で有意な増加があり,各姿勢座位の筋硬度で虚脱と比較して左脚組みが有意に低値であった.〔結語〕虚脱座位で筋厚と筋硬度が低下した.