2021 年 36 巻 3 号 p. 403-408
〔目的〕1st,2ndを含む計9肢位にて他動的肩関節回旋可動域を調査し,肢位変化に伴う回旋可動域変化を検証した.〔対象と方法〕健常成人60名60肩を対象に,1st,2nd,3rd positionとその間の移行肢位における回旋可動域および肢位変化に伴う回旋可動域変化を調査した.〔結果〕回旋可動域総和は,肩関節60°外転位,2nd,肩関節30°水平屈曲位の順に高値を示し,1st,3rd,肩関節60°屈曲位の順に低値を示した.2ndから3rdにかけて内旋可動域は減少,1stから2ndにかけて外旋可動域は増加,1stから肩関節60°屈曲位にかけて外旋可動域は減少した.〔結語〕本研究結果は肢位変化に伴う回旋可動域変化を客観的に捉えやすく,患者の経時的変化を把握する指標として有用であると考える.