2021 年 36 巻 4 号 p. 637-642
〔目的〕距骨軟骨損傷の一般的な治療方針は数週から数ヵ月間,免荷などの安静加療である.今回,理学療法開始時よりスポーツ活動を併行し,競技復帰を目指した症例を経験したため報告する.〔対象と方法〕17歳女性の高校生卓球選手である.足関節内反捻挫後より十分な安静がとれず,受傷8週後に距骨後外側部の軟骨損傷が発覚し,理学療法開始となった.スクワット動作時のleg heel alignmentや舟状骨高などのアライメント検査,テーピングによる評価をもとに,力学的負荷を考慮し理学療法や運動強度の調節を行った.〔結果〕理学療法介入から12週後に患部の治癒が確認できた.〔結語〕力学的負荷を考慮した理学療法介入および運動強度の調節により,スポーツ活動継続のもと一般的な治療計画と比較し,同程度の期間で患部の治癒に至った.