2022 年 37 巻 1 号 p. 101-105
〔目的〕理学療法士の「働きがい」の構成要素と影響度を明らかにすることを目的とし調査を行った.〔対象と方法〕当院理学療法士61名を対象に5件法による全18項目のアンケート調査を実施し,重回帰分析およびパス解析を用い分析した. 〔結果〕「働きがい」の構成要素は,「評価」,「処遇」,「人間関係」,「能力向上」,「配置」,「達成感」で構成されていることが明らかとなった. そのうち「働きがい」と特に関係が強い要素は,「評価」,「処遇」,「人間関係」の順であることが明らかとなった.〔結語〕理学療法士に対する「働きがい」を向上させるための具体的取り組みとして,まずは「評価・処遇」の改善が必要であることが示唆された.