理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原 著
回復期リハビリテーション病棟退院後の脳卒中患者における在宅生活でのFIM下位項目の変化
高松 賢司平松 佑一藤田 暢一木瀬 憲司荒木 和子宮井 一郎
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2022 年 37 巻 2 号 p. 153-157

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抄録

〔目的〕回復期リハビリテーション病棟を退院した後の在宅生活におけるFunctional Independence Measure(FIM)運動下位項目の経時的変化を明らかにする.〔対象と方法〕対象は,退院直後から訪問リハビリを開始した41名の脳卒中患者とした.診療録から抽出したFIM運動項目合計と,その下位項目の点数を各時期(退院時,退院直後,退院後3ヵ月)で比較した.〔結果〕退院直後は排泄(排便)が向上,移動(歩行)が低下した.退院後3ヵ月はセルフケア(食事,清拭,更衣下半身,トイレ動作),排泄(排尿,排便),移乗(ベッド,トイレ,浴槽),移動(階段)が向上したが,整容,更衣上半身,歩行は変化しなかった.〔結語〕退院後3ヵ月におけるFIM運動下位項目の変化は,生活段階で異なることが示唆された.

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© 2022 by the Society of Physical Therapy Science

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