2022 年 37 巻 4 号 p. 383-386
〔目的〕ラットの筋再生に対する加齢の影響を調べること.〔対象と方法〕Wistar系雄性ラットを週齢の違いにより,10週齢群,24週齢群,95週齢群の3群に分類し,各群でカルディオトキシンをヒラメ筋に投与し,筋損傷モデルを作製した.カルディオトキシン投与後1日,2日,4日,7日,14日,28日にヒラメ筋の生理学的分析および組織学的分析を行い,検討した.〔結果〕損傷骨格筋断面積は全群ともに経時的に増大したが,若齢であるほど早期に観察された.筋衛星細胞陽性細胞を示す転写因子であるPax7は,カルディオトキシン投与後4日目において10週齢群および24週齢群はピークを迎えたが,95週齢群は遅延した.〔結語〕本研究において,加齢により骨格筋肥大と筋衛星細胞発現数は低下することが示唆された.