抄録
地域在住女性高齢者の最大努力下でのFigure-of-8Walk Test(F8Wmax)の年代別参考値を得ることを目的として研究を実施した。また,F8Wmax と転倒の関連についても検討した。対象者は地域在住女性高齢者134名で,F8Wmax の所要時間および歩数,過去1年間の転倒経験を測定した。対象者を60~69歳(39名),70~79歳(59名),80歳以上(36名)の3群に分け,F8Wmax の所要時間および歩数を比較検討した。その結果,全ての年代間で有意な差が認められた。転倒経験とF8Wmax の所要時間および歩数との間には関連は認められなかった。以上より,地域在住女性高齢者のF8Wmax の年代別参考値が得られたのではないかと考える。