2022 年 37 巻 4 号 p. 393-398
〔目的〕学生の実習施設内行動レベルと性格との関連があるかどうか,検討した.〔対象と方法〕A大学理学療法学科4年生78名に対し,8週間の臨床実習後にK-T性格検査による5タイプの性格要素と,独自に作成した自己評価による実習施設内行動レベルとの関係を検討した.〔結果〕「自己抑制型」は,行動レベル37項目中のうち24項目で有意な負の相関があり,最も関係が強く,最高得点の性格となると他よりも低い行動レベルであった.〔結語〕内向的なタイプでは,教員と実習指導者が情報共有して指導に留意する必要があることが示唆された.