日本口腔腫瘍学会誌
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シンポジウム2:「口腔癌に対する免疫チェックポイント阻害剤投与の実際と腫瘍内科医との連携」
頭頸部がんに対する免疫チェックポイント阻害薬と頭頸部がん診療連携プログラム
清田 尚臣
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2018 年 30 巻 4 号 p. 144-150

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抄録

免疫チェックポイント阻害薬は,悪性黒色腫だけでなく,肺がん,腎がん,尿路上皮がんなどにおいてもその有効性が証明されており,他のがん種においても開発が進んでいる1-13)。そのような中で,頭頸部がんにおいても有効性を示す報告が続いており14-17),現在も新たな臨床試験も次々と行われている状況である。日本では2017年3月より抗PD-1抗体であるニボルマブが保険承認され実臨床で使用できるようになっている。免疫チェックポイント阻害薬は,頻度が低いものの時に厳重な内科的管理が必要となる免疫関連有害事象(immune related adverse event:irAE)を生じることが知られている。このため,耳鼻咽喉・頭頸部外科医および歯科口腔外科医と腫瘍内科医が緊密な連携を取りながら治療を進める必要がある。このため,日本臨床腫瘍学会では,頭頸部がん診療連携プログラムを立ち上げてより安全で有効な治療を患者に届けるための工夫を開始している。

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© 2018 一般社団法人 日本口腔腫瘍学会
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