2023 年 38 巻 1 号 p. 45-49
〔目的〕高年齢者を対象に,足関節の自動運動課題および他動運動課題を実施し,超音波画像における輝度変動係数の計測により,アキレス腱コラーゲン線維配向の定量的な評価を明らかにすることである.〔対象と方法〕健常成人60歳以上の20名を対象とした.足関節を他動的に動かす運動課題と自動的に動かす運動課題の2つを実施し,超音波エコーにて計測した.輝度ヒストグラムから輝度平均値,輝度変動係数を算出した.〔結果〕輝度平均値は増加し,輝度変動係数は減少した.他動運動課題では最終背屈位で,自動運動課題では0~30%MVC区間で,輝度変動係数の変化率が大きかった.〔結語〕高年齢者においても足関節の自動運動および他動運動にて,アキレス腱のコラーゲン線維は再配向する可能性が示唆された.