2023 年 38 巻 1 号 p. 7-13
〔目的〕Virtual Reality(VR)と二次元(2D)映像での運動イメージの違いが,即時的な学習効果と脳血流動態に与える影響について検討した.〔対象と方法〕対象者22名をランダムに捕球動作の1人称運動イメージをVRで視聴する群(VR群)と2D動画を視聴する群(2D群)に分けた.まず,両群の10球の捕球動作を評価し,その2週間後に各群の運動イメージを60秒視聴させ,90秒後に再度捕球動作を評価した.脳血流動態の測定には,機能的近赤外分光法装置を使用した.〔結果〕捕球成功数は両群ともに運動イメージ視聴後に向上を認めたが,群間比較に有意な差はなかった.脳血流動態はVR群で右前頭前野,両側運動前野,補足運動野に活動が認められた.〔結語〕VRを使用した運動イメージの可能性が示唆された.