2024 年 39 巻 2 号 p. 91-99
〔目的〕リズム聴覚刺激を併用した歩行の開始時および定常時期のステップ時間と体幹加速度の変化を健常成人で検討することを目的とした.〔対象と方法〕健常成人17名を対象に,屋内平地歩行を2条件で実施した.条件1は20歩の自由歩行とした.条件2は条件1の20歩の平均ステップ時間より設定したリズム聴覚刺激に初期接地を合わせる歩行とした.歩行開始から5歩ごとに4期に区分した.〔結果〕Ⅰ期(1~5歩目)では条件1と比較して,条件2でステップ時間は短縮し,上下・左右への体幹加速度のピーク値,前・下への体幹加速度の変動係数が増大した.〔結語〕自由歩行と同じテンポでリズム聴覚刺激を呈示すると,健常者ではリズム聴覚刺激に歩行が順応するまでに5歩程度必要なことが示唆された.