理学療法科学
Online ISSN : 2434-2807
Print ISSN : 1341-1667
原著
ウェルウォークを実施した脳卒中片麻痺患者における歩行予後予測因子についての検討
─決定木分析による検討─
池上 滉一餅 脩佑船引 啓祐中谷 友哉
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2025 年 40 巻 1 号 p. 34-41

詳細
抄録

〔目的〕ウェルウォーク(WW)を実施した脳卒中片麻痺患者のWW開始時情報から,平地上における監視歩行獲得を判別するための予測チャートを作成すること.〔対象と方法〕当院急性期病棟に入院した患者78名を対象として,WW終了時の監視歩行獲得の可不可にて2群に分類し,WW開始時の基本情報,身体機能,認知機能から予測するための決定木を求めた.〔結果〕WW開始時のStroke Impairment Assessment Set(SIAS)体幹項目合計(基準値3.5点),年齢(同66.5歳),発症後日数(同22日)が有意な予測因子として抽出され,監視歩行獲得を予測するための決定木が得られた.〔結語〕WW終了時の歩行能力は,得られた予測チャートで予測できる可能性が示唆された.

著者関連情報
© 2025 by the Society of Physical Therapy Science

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/4.0/deed.ja
前の記事 次の記事
feedback
Top