2025 年 40 巻 1 号 p. 27-33
〔目的〕胸椎を複数セグメントに分けて分析することで,歩行中の骨盤と胸椎の回旋運動の関係を詳細に検討することを目的とした.〔対象と方法〕対象は若年男性18名とし,三次元動作解析装置を用いて,歩行中の骨盤および胸椎の回旋運動を計測した.胸椎はT2,T4,T7,T10の4つのセグメントに分けて分析し,それぞれの波形相関係数と回旋振幅を算出した.〔結果〕波形相関係数は,骨盤とT7およびT10の間に強い正の相関を示した.また骨盤回旋振幅と比較して,T7とT10は同程度の回旋振幅となり,骨盤回旋と正の相関を示した.〔結語〕歩行中の下位胸椎は骨盤と同側に回旋し,連動性が認められた.本結果は,胸椎の分節的な運動解析の重要性を示し,歩行評価の新たな指標として臨床応用が期待される.