2026 年 41 巻 1 号 p. 25-29
〔目的〕地域在住高齢者における呼吸サルコペニア分類の実態を明らかにすること.〔対象と方法〕地域在住高齢者187名を対象に,骨格筋指数,握力,5回椅子立ち上がりテスト,呼吸筋力,肺機能,Timed Up and Go test,認知機能を測定した.〔結果〕分析対象180名のうち,呼吸サルコペニア(可能性が高い)は31名(17%),呼吸サルコペニア(可能性がある)は10名(6%),呼吸機能障害による筋力低下は8名(4%)であり,呼吸サルコペニア(可能性が高い)は,呼吸筋力低下のない対象者より肺機能および身体機能が有意に低下していた.〔結語〕呼吸筋力低下を有する地域在住高齢者において,呼吸サルコペニア(可能性が高い)が最も多く(17%),肺機能および身体機能が低下しやすいことが示された.