2026 年 41 巻 1 号 p. 40-46
〔目的〕右側人工股関節全置換術(THA)後の1症例に対し,免荷式歩行リフトPOPO(モリトー社製)の前進負荷機能を用いた歩行練習(前進負荷歩行)を実施し,その効果を歩行中の股関節伸展角度に着目して検討した.〔対象と方法〕右側THAを施行した80歳代女性を対象に,前進負荷歩行を5日間,計60 m/日行った.〔結果〕介入前後でT字杖歩行時の右股関節最大伸展角度は-11.8 ± 1.4°から-2.2 ± 0.5°へ拡大し,歩行速度は0.37 m/sから0.55 m/s,平均歩幅は33.3 cmから38.5 cmへ改善した.〔結語〕前進負荷歩行は,THA後症例の歩行時股関節伸展角度の拡大および歩行能力の改善につながる可能性が示唆された.