2026 年 41 巻 1 号 p. 35-39
〔目的〕日本の理学療法分野における学術出版での女性研究者の参画状況を明らかにすることを目的とした.〔対象と方法〕2011・2012年および2021・2022年に邦文理学療法関連誌に掲載された原著論文1,296件を対象に,著者の性別を特定した.〔結果〕全著者に占める女性割合は17.1%,筆頭著者16.0%,最終著者11.1%であり,10年間に有意な変化はなく,いずれも低水準であった.筆頭・最終著者がともに男性の論文は75.5%,ともに女性は2.6%にとどまった.回帰分析では,筆頭・最終著者に女性を含む論文で女性著者割合が有意に高かった.〔結語〕上位著者層への女性参画は,研究チーム全体の女性比向上と関連し,理学療法分野におけるジェンダー多様性推進の一助となる可能性が示唆された.