2026 年 41 巻 3 号 p. 63-71
〔目的〕端座位での両上肢挙上運動において,負荷量の違いが脊柱運動へ及ぼす影響を健常成人で明らかにする.〔対象と方法〕健常男性15名に負荷なし,0.5 kg,1.0 kg,2.0 kgで肩関節屈曲0-90°を実施させ,側方動画から15°刻みで抽出した静止画を二次元角度解析し,胸椎,胸腰椎移行部,腰椎角度を算出した.〔結果〕0.5 kgでは15-90°で胸椎角度の変化は小さかった.1.0 kgと2.0 kgでは屈曲角度の増加に伴い胸椎と腰椎角度が変化し,腰椎の運動方向は一部角度で一定しなかった.胸腰椎移行部は全条件で変化がみられなかった.〔結語〕負荷量により脊柱各セグメントの動き方が変化した.臨床応用に向け,高齢者や有疾患者での検討が必要である.