理学療法のための運動生理
Print ISSN : 0912-7100
各種歩行速度におけるPCIの変化 ―健常人1名の変化について―
宮川 ひろ子清水 智英子吉田 美保澤田 貴巳子天草 万里半田 健壽
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キーワード: PCI, 自由歩行速度, 健常女性
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1992 年 7 巻 1 号 p. 1-4

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抄録
Physiological Cost Index(PCI)定常状態になった歩行中の心拍数から安静時の心拍数を減じた心拍数差分を分時歩行速度で除した値で示され、運動効率を表す1つの指標である。今回、1名の健常女性に各種速度で歩行させ、PCIを求めた。歩行速度とPCIの関係を検討した結果、次の知見を得た。(1)歩行のエネルギーコストに関するこれまでの研究の知見と同様にPCIに於いても自由歩行速度が最も運動効率が良かった。(2)自由歩行速度より遅くても、早くてもPCIは高くなり、運動効率は悪化する。(3)歩行速度とPCIの関係は2次多項式に回帰され、測定値が5点以上あれば回帰が成立する。任意の速度でPCIが推測可能である。
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