理学療法のための運動生理
Print ISSN : 0912-7100
健常人の膝関節トルク値の予測 ―重回帰分析を用いて―
山田 みどり近藤 健高橋 秀寿野田 幸男
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1992 年 7 巻 1 号 p. 9-13

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抄録
健常者における等運動性収縮時の膝伸展屈曲最大トルクと最大仕事量の予測を、重回帰分析を用いて行った。その結果、身長、体重、年齢、性別の4つの因子で、トルクと仕事量それぞれ有意に予測式が成立した。最大トルクと各因子の相関は、身長、体重、性別、年齢の順に高く、特に身長、体重の影響が大きかった。また、最大仕事量も同様の結果が得られた。これにより、上記4つの因子で膝伸展屈曲最大トルクと最大仕事量が予測でき、今後の筋力増強訓練の一指標になると思われる。
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© 理学療法科学学会
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