理学療法のための運動生理
Print ISSN : 0912-7100
脳卒中片麻痺患者における麻痺側前と非麻痺側前の片膝立ちの比較
吉元 洋一
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1992 年 7 巻 4 号 p. 197-202

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抄録

本研究の目的は、脳卒中片麻痺患者の片膝立ちにおいて麻痺前と、非麻痺側前では、どちらが容易であるかにっいて検討することである。対象は、両膝立ちが監視レベル以上で可能な脳卒中片麻痺患者69例である。
結果は、発症後1年未満と1年以上、発症後6か月未満と6か月以上1年未満との比較、および麻痺側別の比較でも非麻痺側前の片膝立ちが容易であることを認めた。下肢ブルンストローム・ステージ別の比較ではステージIII、VIにおいて非麻痺側前の片膝立ちが容易でありIV・Vでは麻痺側前と非麻痺側前の間には難易度に差を認めなかった。

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