1994 年 9 巻 4 号 p. 211-214
本研究は健常青年女子12名を対象に阻血,冷水および他動起立負荷時のSSR潜時,振幅の変化について検討した。結果;阻血負荷では潜時が安静値と負荷中の値に殆ど差を認めず,振幅では5分後に安静値より約13%の減少がみられ,負荷終了直後では約52%の増加がみられた。冷水負荷中の振幅は安静値より約34%の増加がみられ,負荷6分後では約72%の減少がみられた。他動的起立時の振幅は負荷直後に約38%の増加がみられ,3分後には約36%の減少を示した。本研究の結果,交感神経活動を高める負荷法に対してSSR潜時,振幅も変化したことから他の自律神経機能を示す指標との関連性も高いことが示唆された。