理学療法科学
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当院で実施している終日訓練:法の検討 ―ADLと歩行から―
山口 洋一山田 道廣田中 正昭小野 英規米田 則幸秋葉 浩樹真島 東一郎山田 大豪木下 信博
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キーワード: 終日訓練法, 歩行, ADL
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1995 年 10 巻 2 号 p. 101-106

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抄録
当院では急性期脳卒中患者に対する終日訓練法に取り組んでいる。今回この訓練法を紹介すると共に効果・リスクについて検討した。対象は過去5年間の初回発作例と限定し195名を用いた。結果入院期間は3ヵ月と長期化していたが,退院時には歩行・ADL共に自立は8割近くを占め,他施設に比べ高い傾向を示し,地域性も影響するが自宅退院も8割を越えていた。またデメリットと考えられる訓練室での事故は,骨折・起立性低血圧等認められたが少ない印象を受け,訓練室での再発例は1例も認めなかった。以上よりデメリットの影響を合わせても,脳卒中急性期での終日訓練法は有用であると考えられる。
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